litamemo

Outputの練習がてら、思ったことや自分の考えをまとめていきます。

「教育とは」を考えさせられた話

アウトプットするぞ、と思って1記事目を書いて放置するとは… 自分の意志の弱さが出てしまったorz

目次:

今日とある勉強会に出たんですが、そこでいろいろ考えさせられることがありました。

ので、つらつらと書いてみた。長い。読みづらい。改善したい…

自立して仕事ができない人は何をやってもだめ

大手企業にお勤めの数人の方と教育についてお話した際に、ほぼ全員が

  • 自立して仕事ができない人は何をやってもだめ。そういう状態で教育しても意味がない。
  • そういう人を変える方法は、基本的にはないと思っている。何事も自分で考えて、行動できなければ始まらない。

みたいなことを言うんですね。

これはカルチャーショックでした。 自立して仕事ができる人よりも、自立して仕事ができない人の方が、自分の感覚としては圧倒的に多いと感じていたのですが、 その方々たちは、今までそういう人を切り捨ててやってきたと言うのでしょうか…。

私の質問はこうでした。

※以下の話は自分の説明の仕方があまり良くなかったり、お互いにコンテキストの共有ができていなかったという話はあると思う。

「文化を変えていったり、何か変革を起こしたい場合は、ある程度できる人材の確保が必要という話があったかと思います。

大手の企業さんは、ある程度お金を出して、良い人材を引きつけるという方法も取れるかと思うのですが、 そうでもない企業はそれなりの工夫が必要だったり、伸び代のある人材を雇って育成したりということが必要になると考えています。

そういったところは、人材育成や教育が重要になってくるのではないかと思うのですが、 みなさんは人材育成や教育に関して、何かノウハウだったり、工夫しているところはありますか?

いただいた回答

これに対して、いろいろなご意見をいただきました。特に印象に残ったご意見を下記にメモします。

お金では人は取れない

今のご時世、お金では人は取れないよ

この回答は、自分の質問の本質的なところとは外れていましたが、この意見は大変貴重なものでした。 では何が必要か?

  • ビジョンに共感できること、高い目的意識があること
  • 同じレベルのエンジニアがいて、技術的な話を含め、同じレベルで語れる仲間やコミュニティがあること

これについは、完全に同意できました。その通りだと思います。 自分の現職は、入社時にはまさしくこれが揃っていて、優秀なエンジニアがたくさん在籍していました。 自分は入社当時、何も知らない新人エンジニアだったけれど、とても誇りに思える会社でした。

「お金で人は取れない」に関しては、一部はとても賛同しますが、一部は賛同しかねる意見でした。 私の発言から、大企業はお金で人を買えると思っていると思われての発言だったと思いますが、当然お金だけでいい人が買えるとは思っていません。

お金、やりがい(ビジョン)の2軸があったとして

  1. お金とビジョン、両方ある会社

  2. ビジョンだけがあってお金がない会社

  3. お金だけがあって、ビジョンがない会社

  4. お金もビジョンも両方ない会社

選べるとしたらどれを選ぶか? 両方ある会社を選ぶ人の方が多いのではないでしょうか?

お金(資金)がある、ということは、大企業の人にとっては当たり前のことかもしれませんが、とても恵まれたことなんです。 お金があるというだけで、一歩リードしているんです。

お金のない企業がしている苦労をしなくてもいいというものがあることを知らない人にとっては、ピンとこない話かもしれませんが…。

教育=研修?

教育が大事という話があったと思うけど、実はそれはそんなに大事じゃないと思う。

研修というのは、実務面で見るとあまり役には立たない。それよりも、いかに自立して仕事ができるかが大事だ。

ちょっとニュアンス違うかもしれないけど。

この意見にモヤッとしたので、

「自分が教育と言ったのは、研修のような一時的なものではなくて、入社後に一緒に仕事をしていく上で学んでいく何かだったり、 実務に必要なスキルや考え方を身につけていくようなものを想定して話をしていました。」と突っ込んでみた。

すると、

そういうのは、教育するとかではなくて、自分でどうするべきかを考えて、必要なことを自発的にやってこそ意味があるのではないか

みたいなことを言われました。

自立して仕事ができたり、考えることができる人ばかりだったらいいけど、そうじゃない人もいる。 そういう人をどうやって育てていくか、自立的に仕事ができるようにしていくか、という話をしている。」

というと、

自立的に考えられない人は、何をやってもだめ。 教育したって、そのスタンスならそれほど成長しない。 それなら、はじめから自立して仕事ができる人を、どうしたら採用できるかを考えた方がいい。

と。

モヤモヤ モヤモヤ…。

モヤモヤの正体

この勉強会後、自分がモヤモヤしている正体を考えていたところ、「教育」というものの捉え方に違いがあったことが、 自分の意図をうまく伝えられなかった一因なのではないかと気づきました。

もちろんそれだけではなくて、今まで経験してきた環境や、背景の違いなど、原因は他にもあったと思う。

改めて考えると

今改めて考えれば、この方が言いたかったのは

  • 教育するにしたって、対象の人のやる気や自主性がないと意味がない(効率が悪い)

という話だったんだろうなーと思うし、それならその通りだなーと思います。 そういう話で合ってたのかな…今度会う機会があったら確認したい。

伝えたかったこと

で、結局伝えたかったことは何かというと、教育ってなんなんだろうってこと。

教育=研修?

研修は実務を始めるための導入部分で、最初の1歩なのでとても重要だと考えています。

でも、教育=研修と言われると違和感があります。 自分の感覚では、範囲が狭すぎる。

自分の考えですが、教育というのは、継続的なものだと思うんです。 一時的なものではなくて、継続的に続いていくもの。 良い習慣をつけるために必要なもの。

だから、自立的に仕事ができない人に対して、 「どうしたら自立的に仕事ができるようになるかを一緒に考え、て改善し、良い習慣を身につけていくこと」 これも教育だと思うんですよね。

できない人を諦めるのは教育とは言わないし、それでは組織がスケールしない。 できる人だけを無限に採用できるような夢のような話がある場合は別として。

自分はそう考えています。

なので、今日の教育の話にはとても違和感があってモヤモヤしたし、 「教育」と一言で言ってもいろんな考え方の人がいて、社員数が多くてひとりひとりに時間も手間もそれほどかけられない大企業ほど 教育と言えば研修と思う人も多いのかもしれないなーとも感じたので、他企業の方と話すときは気をつけて言葉を選んだり説明するようにしたいと思いました。 大企業って一括りにしたけど、当然ひとによると思うので全員がそうというわけではないと思ってる。

ただの愚痴。偏見、好きじゃない。

これ以降はただの愚痴ですが、自分の発言の何かに引っ掛かったのか、それを受けての回答に何かを思ったのかは定かではないが、 上記ご回答者とは別の方に、下記のようなことを言われたのは、非常に悲しかったです。

これだからSIerはだめ。

SIerを一括りにされた。悪気はなかったんだと思うけど。 ダメなSIerだってあると思うけど、全部がそういうわけじゃないと思う。 ユーザ企業がSIerをそういう偏見で見ることは、珍しくないことなのかもしれない。

そういうダメと思うようなSIerとしか付き合ってこなかったのか、 SIerを生かすことができないだけの人だったのか、それとも別の理由があってそういう偏見を持ってしまったのかはわからないけど、 それでも一括りにされるのは悔しかったし、視野狭いなーと感じました。

自分も知らないうちに誰かを悲しい気分にさせないように気をつけたいと思ったし、 知らず知らずのうちにアップデートしてしまう偏見に気付けるよう、いろんな人の意見に耳を傾けられる人でありたいと思いましたまる。