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8年弱お世話になった某TRを退職します(退職の理由と今後)

退職の理由と今後

今までの話

「8年弱お世話になった某TRを退職します」というタイトルで、ここまで2記事を書いてきました。

某TRとの出会いの話と、謝辞というポエムは下記にあります。

8年弱お世話になった某TRを退職します - litamemo

8年弱お世話になった某TRを退職します(謝辞) - litamemo

本記事は、その続きで退職の理由を書いていきたいと思います。

退職の理由

転職を決めた理由としては、自動車業界以外の仕事をしてみたいという思いが湧いたのと、自分が他の会社でどれくらいやれるのかを確かめたいと感じたことの2点があります。

他になかった訳ではありませんが、ここでは割愛します!!!(キリッ

ということで、上記2つについて下記に詳しく書いていきます。

気づいちゃった

そもそも飽き性の自分が7年以上も同じ会社で仕事をしてこれたのは奇跡的なんですが、その理由が社風や高い指導が受けられる環境と案件の性質にあったように思います。

某TRは某自動車会社の案件をメインで請け負っていて、その多くの案件は1ヶ月から6ヶ月の期間で受注から納品を終えるような案件でした。 案件によってやることや担当者が違うことと、リリース、納品が終わると一度自分の手からプロダクトが離れることにより、案件ごとに一度自分の中で区切りができてリフレッシュができていました。

あるWebサイトを担当した時、常に改修案件が立て込んでおり、リリースしてはまた次の改修、というのが1年以上繰り返された時期がありました。 大した変化もなく、お客さんもメンバーも変わらず、淡々とこなす。自分にとってそれはあまり楽しくない時期でした。

その後、とある会社に出向し、研究開発系の業務に携わりました。そこでの業務はゴールもなく、手探り状態でずっと同じところで足踏みをしているようなプロジェクトでした。私にはそれがどうしても辛く、初めて仕事にやりがいが持てなくなりました

ゴールを定義しようとしても上司に阻止され、前に進めようとしても阻止され怒られる、自分で考えろと言ってくる割に、自分で考えて提案すると怒られる(上司の考える正解を部下に考えさせて当てて欲しいだけのやつ)の繰り返しだったので、やりがいが持てないのは当然だったんですが。

そんな出向の日々が1年くらい続いた頃、今までは忙しくしてて気づかなかったことにふと気づいてしまったんです。

私、自動車業界の仕事しかしてないな、って。

何で今更気づいたのかというと、出向先で思うことがありすぎて、「仕事って何なんだろう」「自分がここにいる意味」とかなんか哲学的なことを考えたり、休憩時間に物思いにふけることとかが増えまして。*1

さらにふと気づいちゃったんですね。

ゴールや区切りがない仕事は苦手で、定期的なリフレッシュが自分には必要ということと、他の業界の仕事もやってみたいという気持ちがあることに。

私の中で、ある意味終わり(ゴールやリリースという区切り)があるというのはすごく大事なことだったんだと思います。 それから、定期的に環境ややること(プロダクト)が変わるということも。

自社にいる頃は、それが満たされていたので全然気づかなかったのですが、自分は変化を好む生き物だったんだと。

自分には何ができるんだろう

転職を考えたときに湧いてきたのが、今の自分には何ができるんだろう?という疑問です。

自動車業界のドメイン知識はそれなりにある。お客さんからも上司からも仕事もそれなりに評価してもらえている気がする。

でもドメイン知識がなくても、私は仕事がちゃんとできるんだろうか? 依頼者を満足させられるだろうか?

わからない。自信もない。でもこのままドメイン知識があるだけで、その界隈から離れると何もできない人になりたくはない

私は某TRが初めての現場で、他のIT企業を知らないので比較対象もなく、自分がどれくらい他の企業で役に立てそうなのかの判断材料がありませんでした。 さらに、できる系エンジニアに囲まれて仕事をしてきたので、一般の(?)エンジニアと仕事をするというのがよくわからない状態にもなっていました。

某TRに参入する協力会社のエンジニアの方の中には、『え、流石にこのレベルはヤバイ』と私が思うような人もいました。 例えば「エラーメッセージを読まない、読めない」「gitが使えない、使い方が調べれない」「テストを通すためにテストコードをバグに合わせて修正する」「環境依存の値をコードにベタ書きする」「選択肢が常に1つしか提供できない」などです。

でも、それが一般的レベルのエンジニアなのか、一般的なエンジニアよりレベルが低いのか、それすら判断できる材料がない。 圧倒的に経験値も比較対象も足りない…

それで、「よし、転職しよう」と。

転職活動

その後、自社に戻れることになり、退職時期をいつにしようか考えました。 すぐ辞めるのか、もう少し某TRで学べるところを学んで辞めるのか。

正直、自社に戻ってすぐはもう少し様子をみて決めようと思っていました。

ですが、自社に戻ったら尊敬する上司もいないも同然の感じになっていたし、尊敬する先輩方とも事業部が離れることになりました。 事業部ごとにかなり色が違っていて、事業部が変わったら別の会社のような文化が形成されていました。

それは、私が気に入っていた文化とはかなり違うものでした。 ということで、会社に「転職を考えています。転職活動します。」と伝えて転職活動開始。

退職時期は、転職先が決まる前に決めました。 先に決めておかないと、会社に引き止められてずるずるいてしまいそうだったので、それを回避する意味も込めて。

転職活動は、リファラルを使いました。あとは、いろんな会社を比較するためにビズリーチに登録して活動しました。

ビズリーチを使ってみた話はこちらに書いたので良ければ参考にしてください。

litapub.hatenablog.com

リファラルは、「転職考えてるんだよねー」という話を知人にしたら、「うちきたら?」って言ってくれた方や、タイミングよく「今人探してるんだけど、興味ない?」と言ってくれた人が数人いたので話を聞かせてもらった感じです。

リファラルで興味を持って面接までやってもらった会社は2社。 どちらの会社も個性的な人が多そうで、やっていることも面白そうな会社ですごく迷ったんですが、最終的には福利厚生の手厚い方に決めました。

福利厚生とか自分の中にも安定を求める心があったんだなーなど色々新しい発見があって転職活動は楽しかったです。

転職先

転職先は、東京が本社のコンサルもやっている感じのSIerです。外資系です。最近多いですよね、外資系。

入社手続きの書類ですが、専用のWebサイトからDLして印刷して、記載してスキャンしてアップロードするようなやつがあって萎えたり、大学の卒業証明書とか健康診断書とか揃えないといけない書類たくさんあって「うえぇ(涙目)」ってなったりしましたが、何とか今揃えられる書類は全部提出できました。

正直めんどくさすぎたのと専用Webサイトの仕様があれすぎたのとで、本当にこの会社で良かったんだろうか…とか思ってしまったりもしたけど、紹介してくれた知人に「うちの人事、ちょっといけてないんだよね。ごめんね。」って言われたので開発はまともだと信じて頑張って終わらせました。

人事、大事やぞ?

5月から東京に引っ越す予定をしていましたが、新型コロナの影響で引っ越しは延期となりました。 入社初日から在宅勤務は初めての経験なので、どんな感じなのかが読めずに漠然とした不安もありますが、せっかくなので落ち込むよりも楽しみたいと思います。

5月から何をやるのか

まだ何も決まっていません。はじめの一週間は研修。決まっているのはそれだけです。 研修後に、相談しながらアサイン案件を決めていくと聞いています。

ただ、サインの条件に「自動車業界以外の仕事をさせてもらえること」というのを入れたので、自動車業界以外のお仕事をさせてもらえる…はずです。 もし自動車業界の仕事のアサイン要望があっても、拒否権があると聞いているのでとりあえず信じています。

自動車業界が嫌というわけではなく、せっかく自動車業界以外の仕事がしたくて転職したのに、多少知識があるからって自動車業界の仕事ばかりにアサインされたら意味がないので、断固として拒否します。もし強制されたら、すぐにでも辞める所存。約束違いますし。

やってみたいこと

できればコンサルの案件をやってみたい、と要望を出しています。

やったことがないので、どんな感じか挑戦してみたいというのと、正直今まで仕事で出会ってきたコンサルの方々にあまりいいイメージがなかったので、実際に自分がやってみたり、他のコンサルの人のお仕事をみさせてもらうことで、何か変わる部分や見えてくるものがあるのかを確かめたかったからです。

今後どうなっていくのかまだまだ全然分かりませんが、やったことがないことに挑戦したり、初めましての開発メンバーと一緒に仕事させてもらったりして、経験値を増やしていきたいと思います。

不安もありますが、楽しみもあるので、苦労も含めてできるだけ楽しんでやっていこうと思います!

*1:一応言っておきますが、出向業務は辛いことも圧倒的に多かったですが、反面教師には最高な先生との出会いや、某TR以外のITベンダーの方々との貴重な出会いがあったので最終的には行って良かったと思っています。学びはたくさんありました。